Triple9 1/18 Alfa Romeo 155 1996

今回は、トリプル9のアルファ155です。カラーは、実車の色名「ノルドブルー」の記載がパッケージにあります。

 

1/43が多くなるであろう本ブログですが、こちらは1/18スケールのモデルです。ダイキャスト製で、ギミックは操舵とサスペンションでボディの開閉は無し。最近はこの手の1/18ダイキャストモデルも新製品がコンスタントに登場していて、非常に興味があります。

ところでこのモデル、日本には正規輸入が無い様で、購入したショップによると海外取り寄せ品とのことでした。トリプル9というブランド、以前は正規輸入があったと記憶しているのですが。

 

155は個人的に非常に好きなデザインの車です。私がまだ少年の頃、路上で見かけた時に強烈なインパクトを受け、それ以来ずっと虜になっています。あの時こちらに向かってきたこのフロントマスク、眉間にしわを寄せて何かを見つめているような表情がカッコいいです。

信号が変わり、走り去っていく姿も強烈でした。

低められたなフロントマスクとは対照的な、このハイデッキなリアビュー。トランクリッドからバンパー下までの天地方向にボリュームのあるフォルム。一歩間違えれば不細工になりそうな気がするのですが、155では秀逸なアクセントになっていると思います。

低めの位置のヘッドライトから上がっていくウエストライン。そしてCピラー上でそのラインがキックアップされ更に高くなったトランクリッド。このミニカーは少し誇張気味な気もしますが、実車で印象的な部分なのでそれくらいがちょうど良いかもしれません。もちろん全体で見て破綻していたらダメですが、このミニカーはいいバランスに仕上がってると思います。ただ、ホイールは少し小さいというか、ディスク面の穴が中心に寄り過ぎている気がしますが。

 

ヘッドライトはレンズカットが少々薄いものの、プロジェクター部の雰囲気が非常にリアルです。光が当たる角度によって反射位置が変化するのです。しかし凸レンズが入れられている訳ではなく、凹形状のハウジングにメッキ(もしくは光輝塗装)を施すことによってプロジェクターの反射の雰囲気が再現されています。これは上手い表現だと思います。

ヘッドライト同様、テールランプもいい感じです。やはりレンズカットは少々薄めですが、内部の非常に立体的なリフレクターはレンズの色分け位置とぴったり合っています。また色味も良く、ウインカー・バックランプ部の表現はグッときます。

 

低い位置から眺めてもカッコいいです。この位置から見るとトランクが無いように見えます。このボディ前後の絞り込みも155のデザインの深みを持たせている部分だと思います。ここも若干誇張気味かもしれませんが、それが足りないモデルよりは良いプロポーションです。

サスペンションのアームがチラッと見えるのもステキ。このミニカーは下回りの再現も立体的で、台座から外したくなるミニカーです。また、サスペンションにはコイルスプリングが仕込まれていて、一応は動くようになっています。リアサスは実車に近い構造で面白いですが、操作感的に積極的に遊ぶギミックではないと思います。また、プラ製の足回りは、着地状態で展示しているとヘタって車高が下がらないかも心配なところ。

キングピン位置もご愛敬。

これらのギミックが必要かどうかは賛否が分かれるかもしれませんが、私は好きです。ただシャフトにタイヤが刺さってるだけのミニカーよりも味わい深くて楽しいです。

 

内装もいい雰囲気です。

天井からフロアまで各部の形状や彩色など丁寧に作られていて、1/18スケールの大きさに見合った出来だと思います。インパネに並ぶスイッチや液晶などは特に良い雰囲気だと思います。

この価格帯だと省略するモデルも多い、ピラー内張りも再現されています。ボディ色の露出など少々仕上げは雑なところもありますが、ピラーの太さは内装を覗き込む時だけではなく外観を眺める際にも目に入る部分であり、全体的な塊感などにも関係してくると感じるので、内張りが付いていること自体がナイスだと思います。

 

 

トリプル9の1/18のダイキャスト製モデルは初めての入手でしたが、こだわりを感じる仕上げで価格の割に見どころが多く、非常に満足感が高いモデルです。今後のこのシリーズの展開が気になります。