スズキ特注モデル 1/43 Suzuki Vitara 2018

今回はビターラのミニカーです。日本名のエスクードと言った方が分かりやすいですね。スズキ特注品のミニカーです。

4代目エスクードの、最初のビッグ(?)マイナーチェンジ後のモデルです。前期型も同様にスズキ特注でモデル化されているので、いつかそちらも入手したいものです。

 

実車のマイナーチェンジで採用された、赤一色のテールランプ。印象的な雰囲気を出していて好きです。ミニカーでもしっかりと濃いめの赤色で再現されていて、実車の印象がよく再現されています。バンパーに備えられたリフレクターも深みのあるメタリックでの表現で、こちらも印象バッチリ。

 

サイドビューも非常に綺麗な仕上がりです。

メタリック塗装はムラなく均一です。研ぎ出しは省略もしくは浅めの仕上げですが、かえってそれが自然な仕上がりで好きです。

サイドウィンドウは歪みのない綺麗な成形で、正確なサイドのボディラインを作り出しています。また、ヘッドライトからショルダーラインまで延び、テールランプまで抜けるプレスラインがありますが、高い精度でクォーターパネルに収まったテールレンズがとても映えています。

 

ホイールも精巧な雰囲気を出しています。部分切削ホイールはシルバーの彩色範囲が的確で、部分切削加工特有のシャープさがよく再現されています。また、シルバーのキラキラ感やブラック部の質感もイイ感じです。ブレーキまわりのサイズ感やタイヤのサイドウォールの形状なども相まって、足回りの雰囲気が非常に良いです。

ちなみにフロントバンパーは、おそらく先述の前期型と共にモデル化するためにプラ製の別部品になっています。フェンダーアーチの関係で複雑な分割線となっていますが、違和感なく組み付けらています。

 

フロントマスクは、箱を開けて初めて目にした時はクオリティの高さに驚きました。

ヘッドライトの造形が秀逸で、ライトカバーに対してライトインナーがぴったりと綺麗に合わさっています。それが分かるのはカバーの歪みの無い成形のおかげでもあります。立体的でシャープな内部構造も歪むことなく見えており、非常に良い表情をつくり出しています。ウインカーの彩色も完璧。

ヘッドライト以外も、各部の塗分けやグリル等のパーツの合いなどは、これ以上は無いほどにシャープな仕上がりです。メタルデカールのエンブレムは、エッジが立ち過ぎていなくて綺麗な仕上がりです。

 

サンルーフ付きでよく見える内装。インパネまわりの彩色は外装と同様に非常にシャープで的確です。シートについては、成形色だったりと少々コストカットが見える気がするのですが、それが気にならなくなるほど雰囲気ある内装の仕上がりです。

ところでダッシュボード中央の3連の丸い部分、左右はエアコンですが中央はアナログ時計なことに気付きました。カタログの様に実車の情報が詰まっているミニカーは大好きです。さすがメーカー特注モデル。

 

実車の情報といえば、シャシーまわりも抜かりありません。全体的にはツルっとしたシンプルな裏板なのですが、プロペラシャフトとリアデフについては単純ながらそれと分かる造形がされていて、この車がヨンクであることを示しています。

 

 

今回投稿したスズキ特注のビターラ、パッケージ等を確認しても製造元は明かされていません。そのような製品は、ミニカー制作経験がない雑貨メーカーなどが制作を担当しミニカーとしては簡素なモノになってしまう場合もあり、このビターラについても購入前はそのような製品を想像していました。。

しかし実物を見ると、一流ブランドの1/43ミニカーと比較しても劣らないどころか、勝る点もあるほどのクオリティでした。フロントマスクのクオリティなんてミニカーとしてトップクラスの仕上がりで、ミニカーメーカーが作ったとしか考えられません。

 

そのような目でよく見ていると、見覚えがある台座に乗せられてることに気付きました。もしかするとそれがヒントなのかもしれません・・・