Kyosho 1/43 Nissan Fairlady Z 2022 (RZ34)

今回は2022年発売の新型フェアレディZです。

メーカーは京商ですが、このミニカーは現在のところ日産特注品としてのみの発売の様です。(京商ブランドからも1/43の同車種が出ていますが、そちらはレジン製の別設計モデル)

 

2023年の8月になってもまだ実車を見たことがほとんど無いので、なんとも言えないところではありますが、プロポーションは悪くないと思います。ただ、少しクセもあるとおもいます。

先述のレジン製のモデルをみると分かるのですが、ホイールが小さく、タイヤが厚めなのです。これなら18インチホイール仕様をモデル化すれば良かったのではないかと思う(レジン製との仕様被りも避けられますし)のですが...。

しかし個人的に厚めのタイヤが好きなこともあり、こういう形状の18インチを履いた仕様だと思えば問題ありません。これはこれで味があるな~と、今では気に入ってます。

 

ところで、これまでにも多数制作されてきた京商制作の日産特注モデルですが、このフェアレディZや同時期に発売された4代目エクストレイルは、それまでの特注モデルよりも価格が高くなっています。これも物価の上昇か...と世知辛さを感じていたのですが、実際にモデルを手に取ってみると、どうやら価格の上昇の理由はそれだけではないということに気付かされました。

これまでと明確に違いがある部分を挙げると・・・

天井やピラー内張りまで内装の再現があるのです。これまでの特注モデルは、基本的にJコレクションと同水準のモデルでしたので、内装の再現はショルダーライン下のみでした。しかし新型フェアレディZは天井やクォーター部の内張りもしっかりと再現されています。

シートやダッシュボードの表面の質感も非常に良いです。外から眺めた様子ではおそらく成形色だと思うですが、特徴的なシボ加工によって非常に良い質感になっています。

このシボ加工は、もう10年以上前のモデルではありますが同じく京商製で日産特注にも採用されていた、R35のGT-R(前期型のボンネット・トランク開閉モデル)とよく似ています。

このGT-Rも定価9000円前後であったことを考えると、今回のフェアレディZの価格は物価上昇によるものとも言えない気がします。

 

少し話題が逸れましたが、あらためてフェアレディZを眺めてみると、内装だけではなく全体的良い仕上がりです。

ブレーキまわりがかっこいいです。1/43ではハブ部を無視してただの円盤(まるでピザカッターの様)になってしまっている事が多いブレーキローターですが、こちらはしっかりとハブ部も表現されていて、プラスチック製ながら雰囲気があります。

輪郭はシンプルながら内部構造は凝っているテールランプですが、このミニカーはその部分の表現もそつなくこなしています。繊細でありながら、これだけ寄っても粗が出ない品質に関心します。サイドマーカーも別部品。

 

シャシーも、1枚板ながら非常に細かい彫刻がされていて立体的。このミニカー、どこから眺めても隙が無いです。

 

新型フェアレディZ、非常に気合の入った良いミニカーです。このクオリティを見てしまうと、新型エクストレイルの仕上がりにも興味が湧いてきます・・・