MINICHAMPS 1/43 Audi RS4 2005 (B7)

今回はB7のRS4です。

美しいシックスライトのセダンですが、フロントバンパー脇のダクトや、よく見ると非常に張っている前後フェンダーといった特徴的なフォルムが、420馬力の4.2L V8を搭載しているモデルであることを静かに主張しています。

カラーはミサノレッド。この色も非常によく似合っています。

アウディといえばクワトロのアバントと言われることもありますが、セダンも非常に美しいです。この型のA4セダンのリアはこの垂れ目のような、ショルダーラインの流れを受けたテールランプが印象的です。コンセプトモデルのヌヴォラーリ・クワトロを想起させます。このミニカーはその印象をよく捉えていると思います。

 

フロントまわりもいい雰囲気です。

シングルフレームグリル外周やエンブレムはメッキ仕上げになっています。フォーリングスが非常にシャープ。

グリルはしっかりと深い彫刻でメッシュが表現されていて、こちらも雰囲気ある仕上がりです。下部の3連ダクトもしっかりと彩色されています。

ヘッドライトも内部までハッキリとクリーンな仕上がりです。2つの丸いライトが前後にずれて横並びになっているところがしっかりと分かるように再現されています。

実車のこの外側がプロジェクター、内側がマルチリフレクターなのが良いんですよね~。LEDのデイライトもかっこいいですけど、このマルチリフレクターに電球を組み合わせた、やさしくキラッと光るポジションランプが個人的に大好きです。

 

サイドモールにもRS4の文字が。張り出したサイドシルやフェンダーなどよく見ると入り組んだ造形の部分ですが、塗装はムラなく綺麗です。いつの間にか発売から15年以上も経過したモデルですが、この個体は塗装荒れもあまり見当たらず良い状態を保っています。

特徴的なツインスポークのホイールは、通常のシルバー塗装ではなく光輝仕上げで、いい質感。グレーのロゴ入りセンターキャップもしっかり再現されています。

 

リアのフォーリングスも頑張ってメッキ仕上げされています。

この写真の個人的注目ポイントはハイマウントストップランプ。3ボックス車のミニカーのリアガラス内に設置されたストップランプが、車体後ろ側から眺めた時に見えないモデルが多いですが、このモデルはしっかりと確認できます。彩色までされているあたり、設計のこだわりを感じます。

 

一方で少し気になってしまうのが、ピラー内張りの表現。この頃のミニチャンプスの複数のモデルに見られる表現なのですが、Bピラー等をボディ一体で成形せず、窓パーツと内張りパーツの間に妙な隙間が生じているのです。同じミニチャンプスでも別の時期には非常にリアルなピラー内張り再現がされているモデルがあるだけに、中途半端な表現で少し残念なところです。

 

シャシーはしっかりと造形されています。マフラーの取り回しやサスペンションが立体的で非常に雰囲気ある仕上がりです。クワトロであることも確認できます。

 

裏板に力を入れたモデルは非常に魅力的です。このモデルは2007年発売だそうですが、この前後の時代のミニチャンプスを入手した際には、裏板にどれだけ力が入っているのかとワクワクしながら開封し、すぐに台座から外してしまいます。この他にも興味があるモデルが沢山あり、今後の出会いが楽しみです。