NOREV 1/43 Mercedes-Benz Sprinter 2018

今回は、メルセデスのスプリンターです。

モデル化されているのは、3代目となる、2018年登場型。同時期のメルセデスの乗用車との関連性も見られる精悍な顔つきは、初代、2代目とは異なる印象を受けます。

スプリンターに限らず、このクラスのバンはボディサイズの選択肢が豊富で、海外の映像などで写り込んでいるバンを見ると驚きます。

大きさを示す方法として、長さをL、高さをHとし、数字で大きさを示す方法があります。今回モデル化されているスプリンターは、海外のメルセデス公式HPと見比べたところ、おそらく全長5.9m・全高2.6mのL2H2のだと思われます。これでも十分大きい車だと思いますが、この上には全長7.3m・全高2.8mのL4H3などもラインナップされており、スケールの大きさに圧倒されます。

 

モデル化されているのは後ろが全て荷室になっているモデル。サイドウィンドウはありません。そのためボディの塗装面積が非常に大きく、塗装の仕上がりを存分に味わえます。しっかりした印象の塗装ですが、モールドはしっかりと出ていて、ムラも無く綺麗です。塗装面の研ぎ出しは深追いし過ぎていない自然な仕上がりで、実車の雰囲気があってイイ感じです。

ボディサイドの特徴的な樹脂パネルも、はみ出し等なく、モールド通りに綺麗に塗分けられています。また、サイドマーカーは塗りでの表現ですがこちらもズレは無く正確。メタリックの輝きが綺麗でマーカーらしさが表現されていて、ボディサイドのいいアクセントになっています。

日本では見かけないタイプのスチールホイールも、立体感ある仕上がりでバンらしさを際立たせています。サイズも良い感じ。

 

フロントマスクもいい雰囲気です。開口部も彫りが深めで見ごたえがあります。個人的にポイントが高いのはヘッドライト。内部構造が立体的に作られ、正面から光が当たった際、前照灯の灯室のリフレクターの光の反射が実車っぽいのがとても好きです。

大きな窓は歪みも少なく、1列3人乗りの内装がよく見えます。荷室との隔壁も、しっかりボディ同色で再現。

内装もシャープな造形です。エアコン吹き出し口の差し色も正確。頭上には大容量の物入れらしきものも見えます。

しかしホントに窓の成形精度が高いですね。向こう側に見える2段鏡面のサイドミラーがほとんど歪まずに見えています。

リアウィンドウを覗き込むと、鉄板むき出しの大きな空間が見え、この車が荷物の積載に特化していることを感じられます。壁面等はさすがにあっさりした造形ではありますが、頑丈そうな隔壁は雰囲気ある形状で、後方確認用の窓もシャープな仕上がりです。

 

下回りもしっかり再現されています。写真ではリアアクスルや燃料タンクが写っていますが、その他にもラダーフレームのような頑丈そうなフレームや、その上のフロアパネルまで再現されていて、一枚板での再現でありながら非常に立体的です。

 

窓が無い仕様のバンというと、ノーギミックの1/43スケールでモデル化しても面白みが無さそうに思えますが、実際に手に取ってみると見ごたえ十分な楽しいモデルでした。